2016年11月にタカラトミーアーツから発売されたガチャガチャおもちゃ、「不思議生物大百科 悠久の喪失者 絶滅動物」。ドードー、ステラーカイギュウ、フクロオオカミ、トキ、オレンジヒキガエル+シークレット1種の全6種のうちの、ステラーカイギュウです。
ステラーカイギュウはベーリング海に住んでいたカイギュウで、1768年以降に絶滅したとされる海の哺乳類。カイギュウはジュゴンの仲間で元々暖かい海に住んでいたものが、寒い海に適応するため体を大きく(7m以上)、脂肪をたくさん貯めた体(体重5〜12トン)に進化。昆布が主食で、2,000頭ほどが生息すると推定されていました。
遭難したロシア帝国の探検隊が奇跡的に生還できたのですが、探検隊のリーダー・ステラーがヒーローになると同時に「珍しい生き物がいた」と、ステラーカイギュウのことが紹介された。彼らが生還できたのはステラーカイギュウの肉・皮・脂肪(油)を様々に利用できたため。これをきっかけに「捕らえやすくて利用できる生き物がいる」と乱獲がはじまった。1768年に「まだステラーカイギュウがいたので殺した」という報告を最後に、生きたステラーカイギュウの報告はないようです・・・人間が絶滅させた生き物の一種になってしまいました。