アンキロサウルス
『チバ・アル』です。
BBC「驚異の恐竜王国」フィギュアシリーズ全ラインナップの中で最もボリューム感たっぷりなのがこのアンキロサウルスです。
BBC「驚異の恐竜王国」に登場したアンキロサウルス、本当にどっしりした存在感あふれる植物食恐竜です。黄緑色と黒、白の色合いがどこか綺麗で、それでいて危機を感じると、アルマジロやハリネズミ、そして『生きた装甲車』のごとく防御姿勢に入り、ついには尻尾の塊で捕食者に重傷を負わせるのだから強すぎます。限界にまで極めた忍耐力が感じられる鎧竜類の中では、絶対にアンキロサウルスが一番でしょう。
なお、BBC「驚異の恐竜王国」のアンキロサウルスはティランノサウルスの右足に塊をぶつけるのですが、実はこのときアンキロサウルスは片方の後ろ足だけを地につけたまま、残りの足を宙に浮かしながら尻尾の塊を振り回していることに気付きませんか?そもそもアンキロサウルスのような鎧竜類は尻尾を自由自在に振り回すことが困難だったようです………要するに、尻尾の骨の構造から、左右に大きく振り回すことは難しく、逆に上下に大きく振り回すことが可能だったという仮説です。本当に左右に大きく振り回すとしたら、片方の後ろ足を地につけたまま………という少々アクロバットなポーズも考えられますね。事実、鎧竜類は見かけに反して身軽だったそうですから。
あ、それから気付いたことがあります。アンキロサウルスは確かに鎧竜類の中でも最大の種類として有名ですが、残念なことにアンキロサウルス自体の全身骨格についてのことは知られていません(泣)。近縁種のエウオプロケファルスを参考にしているかのようです………早くアンキロサウルスそのものの全身骨格の写真またはイラストを見たいものですね。
(チバ・アル)