ブラキオサウルスは大型の草食恐竜で全長20メートルくらい、仲間の最大のものは40メートルくらいあったらしい(全身の化石が見つかったわけではないので推定値ですが)。たいていの恐竜は前足よりも後足の方がながく、4本足で立った場合、腰のあたりが一番高くなるのに、ブラキオサウルスは腕がながいので、肩のあたりが腰よりも高くなっているのが特徴。ブラキオサウルスの名前も「腕トカゲ」が由来。
ところでブラキオサウルスは、このおもちゃのポーズのように現在のキリンさながら首を高くあげて、高い木の上の方の葉っぱを食べていたとの復元が一般的なんですが、どうも、化石の背骨を詳しく調らべたら、首を持ち上げていたというのは間違いなのではないか、という学説があるそうです。ブラキオサウルスの背骨と頭骨(脳みその位置)から分析すると、ブラキオサウルスの頭はいつも下を向いているのが正しい向きで、首もつり橋のように前の方に伸ばしていた・・そして、高い木の葉っぱを食べていたのでなく、長く伸びた首を左右に振りながら、下を向いた口で、低いところの草や木の葉を端から順々に食べていたのでは、という感じらしいです。ということは、この学説が正しい!となると、ブラキオサウルスの復元模型も新しいスタイルが出てきますね。アパトサウルスとあまり変わらなくなっておもしろくない感じだけど。恐竜おもちゃの博物館としては一応、恐竜の生態に関する研究の成果によって恐竜の復元スタイルが変わり、おもちゃも変わっていくのをウォッチしている学術的なまじめな面もあるので、研究の発展に期待するところです。恐竜の生態はまだまだ分からないことがいっぱい。恐竜は絶滅したけど復元モデルは時代とともに進化していくんだから。